SaaSかPaaSか迷ったとき

SaaSを導入して具体的にどういうことができるかというと、一例として小売・流通業界向けに市場に出ているパッケージソフトでいえば、①来店客数のカウン卜②年齢・性別(属性)の識別③棚前の滞在時間を計る④リピー卜推定(再訪)の4つが基本機能です。すべて学習済みモデルを開発済みですので、導入企業が教師データをつくる必要もありません。導入と同時に使っていただけます。ただ、SaaSはパッケージソフトですから、多くの場合、新たな機能の追加はできません。また、SaaS製品としては、業種別(小売・流通業、製造業、建設業など)に特化した製品を提供しているケースもあれば、職種別(マーケティング向け、セールス向け、人事向け)などの製品ラインナップを提供しているケースもあります。さまざまな種類のものがありますので、自社に合ったものを確認し、導入するようにしてください。
ところで、SaaSかPaaSかの選択に迷うケースがあります。それは、たとえていえば「犬・猫」の区別でよいのか、あるいは「犬・猫」を区別した上で、さらに「マルチーズ・柴犬・秋田犬」のような犬種まで判定が必要なのか、ということです。ビジネスに近い面でいえば、お客様の「年齢」や「性別」だけでいいのか、「年齢+服の色」「性別+帽子の着用」のような階層のデータまで必要か否か、ということです。「犬・猫」の分類(1階層)でよいのならSaaSが自動的に分類してくれます。非常に安価ですので、SaaSを導入すべきです。それが、「犬の種類まで分類したい」「犬のケガをしている部位を見つけたい」のように2階層、3階層となってくると、カスタマイズ、が必要になってきます。こうなると、最初のSaaSモデルに追加するのはむずかしくなり、PaaSを選択して自由につくり込んだほうがよいでしょう

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